愛の総量と恋愛に注ぐ情熱について

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あたしは恋愛至上主義者だ。
昔はそんな自分を持て余していたし、なんだか恥ずかしいことのように思えてクールな振りをしていたが、今は正々堂々と言い切れる。
そもそも恋愛のプライオリティーが高くなければ、10年以上も愛だの恋だの書き続けることはできまい。別の角度から見れば「恋愛オタク」なのかもしれないが。笑

世の中には、恋愛に対して熱くなる人と熱くなれない人がいる。
前者は(程度にもよるが)恋愛至上主義的な傾向になるし、後者にとっての恋愛は人生におけるスパイスでしかない。そもそも本質が違うのだから、前者と後者が理解し合うのは至難の業だ。

これまであたしと恋人関係になった男は全員、恋愛至上主義者とまではいかなくても、それなりに熱いハートを持った人ばかりだ。だからこそ、毎日一緒にいたくて同棲へと進展するケースが多かったのだろう。

恋愛至上主義者と豪語しておきながら、あたしは一目惚れをしたことがない。
これまで恋が始まるパターンは、友達以上恋人未満だった相手から告白されて……というのが一番多かった。中には押し切られてつき合ったケースもある。
強引なまでのアプローチも、こちらのハートが着火すれば結果オーライ。『101回目~』の武田鉄矢は、夢物語ではないのだ。あたしが浅野温子かは別として(笑)

消えない情熱はどう変化する?

厄介なことに、あたしのハートは一度点火すると消えることはほとんどない。「好き」とつき合うことがイコールになるとは限らないから、結果これまでつき合った男とは別れてきたわけだが、種火(あるいは炭火)のようなほんのりとした「好き」の感情は、あたしの中に残り続ける。

物理的距離が離れれば、種火がそれ以上大きくなることはない。しかし別れてからも会う機会が多く、相手の気持ちもまだこちらに向いているとわかってしまったら、再燃する可能性はゼロではない。だからといって、復縁しようとは思わない。

ほとんどの別れは「変えられない or 譲れない or 許せない」ことが原因だ。これ以上一緒にいるのが辛いから、関係を解消するのだ。
そんな相手と復縁しても、過去をトレースするだけ。かなり昔に復縁も経験したが、やはり結果は予想通りだった。いくら「まだ好き」が残っていても、辛い別れを「なかったこと」にはできない。
こんなあたしでも、少しずつ学習機能が強化されてきた。同じことを繰り返さない程度には、賢くなったようだ(笑)

種火というのは単なる「好き」であり、そこまで小さくなった火は、もはや恋愛とはいえないレベルのもの。元彼と友達関係を続けていけるのも、お互い嫌いになって別れたわけではないからだ。
互いに再燃しない炭火へと変化(進化)した相手とは、その後も友達としてつき合うことができる。相手が結婚したら純粋に祝福できるし、あたしに新しい恋人ができても同様に応援してくれる。
友達よりはちょっと縁の深い「遠い親戚」みたいな関係には、特有の心地よさがある。

情熱と情の深さはイコールではない。しかし恋愛にかける情熱は、情の厚さそのものだ

過去一度だけ、クールな男に惚れてしまったことがある。
仕事にかける情熱から「熱い男」と勘違いしてしまったのだ。

しかし接近してみたら、彼はあたしを暇潰しくらいの位置に捉えているのがわかってしまった。あまりの温度差に耐えかねて、交際に至る前にこちらからフェイドアウトした。人が犬になれないように、クールな男が熱くなることはない。あたしの影響を受けたところで、あたしを満足させるだけの熱量には達しない。

愛の総量には個人差がある。恋愛至上主義的な人は、恋愛に限らずその総量が多いのだろう。少ない人は、その愛を恋愛以外で使い切ってしまうが故、恋愛が「あればいい」程度のスパイスになってしまうのかもしれない。

意外かもしれないが、あたしの愛の総量は特別多いわけでもない(少なくはないが)。前述のクールな男の逆で、そのシェア率の多くが恋愛に注がれているだけなんだと思う。これが自身を恋愛至上主義だと認めるゆえんだ。

恋愛が順調だと、恋愛以外に対する愛が溢れ出してくる。もしかしたらそれは、注ぐのと同じくらい、相手から愛を注がれているからかもしれない。
「他人に愛情を与えるには、まず自分が満たされること」というが、まさに今のあたしはそんな状態なのだろう。過去にも何度もそういう感覚にはなったが、ここまで冷静に自己分析したのは初めてだ(笑)

愛はまだまだ解明できない。だからこそ追求するのはおもしろい

ここでひとつ疑問が生じる。
では「恒常的にクールな人」というのは、ずっと「満たされていない」ということなのだろうか。
本人も意識しないほど心の奥深いところでは、虚しかったり愛を渇望する気持ちがくすぶっているのだろうか。

デリケートな質問になってしまうから、クールな人にそれを尋ねるのは難しい。
でも「クールっぽく見える」アーティストやクリエイターの作品などには、そんな「心の空虚」が感じ取れるものは多い。

愛ってヤツは、実に奥が深い。
そのひとつである恋愛も(ある程度はパターン化できても)組み合わせの数だけ違いはある。

47年生きてきても、まだまだ量り知れない愛はあちこちに存在する。
だから恋愛はおもしろい。自身がするのも、他人の恋愛を知ることも。
(やっぱり恋愛オタクだな)

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