作家より魅力的な男はいないのか

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自分で言うのもナンだが、あたしは実にわかりやすい奴です。
単細胞なため裏を作るほど知恵が回らないのは「裏表がない」と長所っぽく受け止められ、女らしくないアバウトな気質は「サバサバ女子」と都合よく解釈されるので、得してるなーと思います。笑

しかし最近、驚くことがありました。
このあたしが「めんどくさい女」みたいな思想を持っていることに気づいてしまったのです。

作家にもいろんな種類の人がいますが、あたしは比較的「プライベートダダ漏れ」になるタイプ。
そもそも得意ジャンルが恋愛/男女関係ですから、ネタのひとつとして自身の恋愛(おもに過去・ときどき現在)を切り売りするのも、商売柄仕方のないことと思っています。
(私的なことは一切書かないタイプの人もいますが、あたしは取材&体験派なので無理。ていうか、他人事っぽい文体は個人的には好まない)

そんなアコギな商売になったが最後、パートナー選びには苦戦するようになりました。
ただでさえ年齢的に出会いの母数は減る一方なのに、唯一外せない条件が「プライベートを書かれてもかまわない」なんて難関ですから、クリアできる殿方は地球上に何人もいないような気がします。
(ライトな色恋は別。あくまで再婚を視野に入れたパートナーという場合)

皮肉ですよね。恋愛だけは達人級に詳しくなったあげく「こんな条件掲げているようでは普通の恋愛はできない」立場になってしまうなんて。

どんな状況も俯瞰してしまうのは職業病。こんな熟女、男だったら躊躇するに決まってます。
わかっていても、後で「書くな」と揉めたらイヤだし、制限されたらいいものが書けなくなるので、やっぱりここだけは譲れません。

今となっては「一緒に面白がってくれる稀有な殿方に巡り合えなければ、ずっと独りでいい」とまで思い始めています。
恐ろしや。ずっと男好きだったはずの自分が、こうも作家業に毒されてしまうとは。

でもね、巷のエッセイスト(※)に比べたら、あたしはそこまで詳細に(プライベートなことを)書いていないほうだと自分では思ってるんですよ。SNSも含め。
※あえて名前は出しませんが、何でもあけすけに書いちゃう人は複数います。

いいことは遠慮なく書きますが、悪いことは「島田佳奈として発信すべき」か判断します。あたし個人のことなら(一般的な女性なら言わない/言えない)恥部や黒歴史も適宜出しますが、こと恋愛においては相手(第三者)のプライバシーにも関わるので、取り上げるときは細心の注意を払います。たとえ過去の元彼のことであっても、内容によっては「友達の彼」のように人物を特定できない舞台設定に変えたりします。
まさか「今の恋人の性癖」(人物モロわかりver.)なんてデリケートなことは、絶対に書きませんよ。当事者から「書いてくれ」とリクエストされれば別ですが(笑)

しかしアレですね。改めてブログで主張してみましたが、一般的には前述の「巷のエッセイスト」とあたしは同類だと思われているようですね。
あたしの書いたものを多少なりとも読めば、違うことは火を見るよりも明らかなのに。

最近、たまたまご新規(!)の殿方と飲む機会が重なりました。どの人も作家の生活ぶりには興味を示してくれましたが「コイツとつき合ったら俺のプライバシーまで暴露されるのかな」みたいな反応をしていました。
「読んでから判断してよ!」と喉元まで出かかりましたが、スタートラインから微妙なリアクションでは、進展は望めませんね。むしろこっちからお断りです。

同業界の人ならば、いちいち説明しなくとも理解してもらえそうな気もしますが、あたしは「公私混同しない」スタンスで今のポジションを確立してきたので、今さら視点を変えるのも難しい気がします。
そもそも作家系は変人が多いし、編集系とは仕事でぶつかったらプライベートまで崩れそうだし、業界内で妙なウワサとかされるのもイヤだしね。

こんなこと言ったら「作家ナメとんのか」とdisられそうですが、もしも、もしも再婚したいほど好きな人が現れて、その彼が「作家を続けるのはいいが、本業は“妻”であってほしい」と望むならば、作家は副業(もしくは趣味レベル)にするのもやぶさかではないんですよ。
だけど……そこにおさまってもいいほどの殿方って……残念ながらいないんですよねぇ。

冒頭に戻ります。
こんなあたし、実にめんどくさくないですか?
いつからこんなに「食えない女」になってしまったのか。汗

「妻業になってもいいが、今より退屈な生活は勘弁」
どうやらあたしの本音は、ここにあるようです。

「あたしを退屈させない男」と「(作家でいる限り退屈しないから)作家として生きることを認めてくれる男」と、果たしてどちらが出会う可能性あるでしょうね。もはや地球上にはいないかな。

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