【愛生きバックナンバー】合わせ鏡

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メルマガ『愛がなきゃ生きていけない』掲載のコラムです。
vol.2(2003.1.3配信)

当時の彼氏は、この9カ月後にお別れとなりました。
でも今も細く長~く友達なんですよね。そういう意味では縁の深い人。
ふたりにとっての「ふさわしい距離」が友達だと気づけたのは、さんざん試行錯誤したからでしょう。
辛い時期もあったみたい(すでにあまり記憶ないので他人事モード)ですが、結果オーライってことで(笑)

「合わせ鏡」

よく「追えば逃げる、逃げれば追う」なんて言いますよね。
あたしの場合は違います。
「去るもの追わず、来るものは迎え撃つ」(爆)

心理学でも、好感を持ってくれる相手を好きになりやすい、という現象は誰しもあるようです。
だからといって「拒まず」と思えるほどキャパは広くありません。
「迎え撃つ」というのは、あたしと恋愛できるタイプなのかどうか、半身くらい振り向きつつ様子を伺い、自分の中でOKサインが出せたら正面から飛びこむという、ちょっとしたたかなダンドリ(笑)

オンナもこの歳になれば、熟練まではいかなくても、過去の数々の失敗から学んでいるコトは多いし、若くないからこそ「数打ちゃ」なんてカンタンに恋愛モードにも入れません。
歳とともに自分一人の生活ペースだって確立されてきます。
恋愛に溺れるほどのめり込めないのはある意味寂しいけど、二十代のように終わったら「はい次」とも思える強さはもうありません。
むしろ過去の傷跡まで蒸し返して辛くなったり、過去に縛られて臆病になってしまったり……。

* * * * * * * *

だけど、出会った以上、必ずいつかお別れする日が来るのも知っています。
結婚がゴールじゃないことも知っているのです。

過去の恋愛から学んで充分わかっていても、あたしは心のどこかで反発しています。
だから、もうどうしようもなく惚れてしまったヒトには「お別れしないですむ関係」を維持しようとします。
二人の歯車がうまく噛み合わない時は、相手が(物理的じゃなく)心理的に自分から遠ざかるのと同じくらい、あたしの方でも距離を作っていきます。
前述の「追わず」というのは、背中を向けるのではなく、少しずつ後ずさっていくことなのです。

「合わせ鏡」的な行動は、無意識にやってしまうこともあるけれど、あえて関係を改善するために、あたしは意図的に仕掛けます。
無意識で行うときは、きっと「傷つきたくない」防衛本能なんでしょうね。
近づくのも離れるのも。

意識して離れるのは、当然ながらものすごく辛い作業です。
どこかの宗教ほどのマインドコントロールを自分に仕掛けます。
「嫌われたのでなければ、きっとまた彼の笑顔を見ることができるはず」
「別れて他人より遠くなってしまうことと比べたら、ただの友達レベルでも接触を持てる方がどんなにいいか」
いきおいや気まぐれで恋人になってしまったような相手では、そんなコトは時間の無駄かもしれません。
が、そもそも恋人関係になるまで前述のように時間をかけている相手に惚れるのは、男としてだけでなく人間的な愛情が前提にあるからこそ。
いい関係を築きあげるために試行錯誤したり接触方法を変化させたりするのです。
まるで「国交」のようですね(笑)

そこまでするのは、傍から見たら愚かなことかもしれません。
距離が離れて関係を変化させる中で、一番辛いのはスキンシップを失う瞬間です。
全く逢わない距離になってしまえば、逆に諦めがつくのかも、と何度も思います。
触れたくても触れられない……誰か代わりの男で満たされるモノでもありません。
彼の指を想像しながら自分で触れてみても、余計虚しくなるだけ。
「きっといつか彼も同じように、あたしに触れたいとまた思うはず」
そう自分に言い聞かせることだけが、唯一の希望なのです……。

* * * * * * * *

去年の春から約半年、あたしはそんな時間を過ごしました。
そして希望は現実となり、彼と再び恋人になりました。
前回うまくいかなかった原因を克服するために、お互い同じコトを繰り返さないよう、以前より思いやりを持って接しています。
今も決して順風満帆なワケではないんだけど、以前付き合っていた頃よりあたしを理解して寂しい思いをしないよう構ってくれたり、あたしも前は気づかなかった彼の些細な愛情表現が理解できるようになったから、去年の「国交回復期間」(笑)は無駄ではなかったと思えます。

こんなあたしですが、決定的に相手に幻滅するような場合は話は別です。
そうなったら同じくらいこっちも手の平返したように、冷たく三行半つきつけます(爆)

ま、そこまで見抜けずに恋愛関係に陥るほど、最近は盲目にもなれないんですけどね^^;

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