【愛生きバックナンバー】「受け身オトコ」は認めない

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メルマガ『愛がなきゃ生きていけない』掲載のコラムです。
vol.14(2003.3.21配信)

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これは確か、男友達からの恋愛相談にハラが立って書いたもの(笑)
典型的な「受け身」クンだった彼は、自分が楽することしか考えてないヒモみたいなヤツで、なのに「彼女、職場の上司と浮気してるかも」なんて疑ってたんですよ。
彼女(こちらも友達)にしてみれば、本命彼氏がなかなか結婚を決めてくれず、当の上司からは「結婚しないのか」セクハラを受けて悩んでたのに。

その後ふたりは決別し、彼女はさっさと他の男と結婚しました。
そして受け身クンな彼は、その顛末をあたしから聞いて、ひどく落ち込んでいました。
「結婚したかったけど、稼ぎも少ないから言いだせなかった」
「待っててくれると思ってた」
こういうすれ違いって、第三者的には「あーあ」な感じですよね。

その本音を彼女に伝えていれば、展開は違ったかもしれないのに。
だって彼女のほうは「私が扶養してもいい」くらいの覚悟で、彼と結婚したかったんだから。

あたしはそれぞれの本音を聞いてはいたものの、相手には伝えませんでした。
代弁を期待しているとしたら甘えすぎ。そこまでお節介するほどあたしは優しくないんです(笑)
(「腹を割って話せ」とは、どちらにも言いましたけどね)

「受け身オトコ」は認めない

個人的感覚なのですが、最近「攻め」タイプのオトコが激減したように思えます。
あたしに対して、だけじゃないですよ(笑)知る限りの周囲全般で、です。
……気のせいかしら?

どうも最近、オトコは「受け身」の処世術を身に付けてきたように感じます。
オンナ全般が強くなりすぎたのかなぁ?
それに対するオトコの進化形が、急増しつつある「受け身オトコ」なのかしらん。謎

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あたしの考え方が古風なのかもしれませんが、やはり恋愛における「大事なコト」は、オトコに決めて欲しいのです。
こっちが何もかも決めて進めちゃったら、なんだか自分が「ご主人様」な気分になっちゃいます。

別に責任回避じゃないのです。
たとえ相手のオトコが年下でも関係ありません。
最終的なイニシアチブをオトコが握っていたほうが、
「あなたについてゆくわ♪」
という幸せを、享受できるような気がするのです。

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男女立場が逆、というカタチも認めないワケではありません。
だけど「父親が一家の大黒柱」という家庭環境で育ったであろう大多数のオトコは、どんなに受け身で彼女に服従するつもりで接しても、どこかに「男のプライド」が見え隠れします。

中途半端なのです。
本当は自分が主導権を握りたいのです。

だけど自信がなかったり、相手のオンナの方が逞しかったりすると、相手に委ねるポーズで愛情を示したり、楽だから、と依存したりするのです。
中には本気で「ついていく」のをポリシーとしてるオトコもいるのでしょうが、それでちゃんと役割分担できる「デキたオトコ」はごく少数。

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今日は毒舌かまします。

そんな「受け身なオトコ」のポーズは、ずるいです。
「ついていくフリ」というしたたかさは、時に可愛さを見せて相手を喜ばせるくらいの器量とワンセットであってこそ。
それが許されるのは、やはり可愛げのあるオンナの特権ではないかと(笑)

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自分に自信がないのなら、自信をつけられるような生き方をすればいいのです。
そんな頼もしく愛しいオトコを、支えたり癒したりするのがオンナの役目。

男女の役割に応じた愛情をわかちあってこそ「大事にする」関係ではないかしら?
そこまで男女の位置付けをはっきりしなくても、せめて対等に支え合い、同じ歩調で進んでいけばいいのでは。

理不尽な主従関係からは、何も得られません。
それは与え合う関係ではなく、愛情の奪い合いです。

愛し合う男女のカタチも多種多様だけど、オンナがいくら強くなったからって、オトコが強くなるのを放棄してしまったら、日本の未来は不安です。

「来る者拒まず」だけの楽チンな恋愛ばかりでは、成長できません。
たった一人のオンナだけでも大事にできてこそ「いいオトコ」なのです。

……男性諸君、がんばってくださいっ!!

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