【愛生きバックナンバー】後始末

バックナンバー

メルマガ『愛がなきゃ生きていけない』掲載のコラムです。
vol.27(2003.6.22配信)

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当時から「元彼と友達になれる」タイプだったあたしは、女友達から不思議に思われていたようです。
15年後の現在、さらに歴代彼氏(のち友達)の数は増えました。いいのか悪いのか……w

後始末

ひとつの恋をきちんと終わらせる。
それが下手なオトコがとても多いとあたしは思います。
始める時ばかりエネルギーを注ぎ、終わりをないがしろにしたり、逆にいつまでも未練引きずるようなのは、いいオトコとは言えないのでは?

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片思いならともかく、きちんとパートナーとしてお付き合いした関係に終止符を打つことになった場合、別れの要因が男女どちら側にあるかによって、お別れのパターンは大きく異なります。

男性が冷めた、または他に好きな女性ができた場合。
そのずるさは男性特有とは言えないけど、自然消滅に持っていこうとするオトコはとても多い気がします。
わざと嫌われるような振るまいをして、相手から別れを切り出すように仕向ける計算男……サイテーですよね(苦笑)

新しい彼女への誠意として、きちんとお別れするのは、必要な儀式。
けじめをつけられるオトコとのお別れは、例えフラれる立場になっても、
「このヒトと恋愛できてよかった」
と、後にあったかい想い出にすることができるのです。
後味悪い終わり方なんかしたら、想い出までもかすんじゃう。

だけど後味悪い終わり方をするオトコが非常に多いのも事実。
それは、オンナのあたしとしては、性差を感じないではいられません。

別れようとする彼女に対し、オトコはどこかに「隙」を残します。
キライになったワケでなく、恋人として続けるのが困難になった程度のお別れは、オンナとしてSEXできる対象をキープするべく、男性の本能がそうさせるのかしら?
オトコの無意識のエゴイズムに、振り回されるオンナが多いのも事実です。

納得いかないまま放り出されたオンナの方は、なんとか忘れようと思いつつ、それでも彼の見せるその「隙」に、
「もしかしてまた復活できるのでは?」
という可能性を仮定してしまいます。

そして再び連絡を取り、久しぶりに会い、なし崩しに寝てしまう……
オンナの方は、復活の光が見えたように感じ、オトコの方は、心の中でほくそえむ。
きちんと終わらせなかった関係は、新しい道に進んでいるように見せかけて、実はどこへも進めない関係になってしまうのです。

「もしかして……セフレとしてキープされただけ?」
オンナが気づくのは、失恋のショックが淡くなり冷静さを取り戻してから。

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これもけじめのひとつですが、お別れの後に間をおかず連絡を取ったり、
逢ったりしていると、どうしても曖昧な状態になってしまいます。
仕事が一緒など、恋愛以外のしがらみで必要に迫られてるのでなければ、ほとぼりが冷めるまではゼッタイに距離を置くべきだとあたしは思います。
また関係を復活したり、新しい関係を築いて共に歩み続けたいなら、なおのこと。

「二人の関係がホンモノであれば、いくら時間を空けても離れても、きっとまたいつか接点が生まれる」

これは、あたし自身がお別れした恋人への未練に苦しんでいた時に、友人がかけてくれた言葉。

キレイゴトかもしれません。
だけど、迷って出口が見えない時、未練に蝕まれて新しい恋に進めない時、そう思っていれば、一旦自分の気持ちを整理できると、あたしは思いました。

それに対し、なぜかオンナの方が冷めてお別れする時は、とても潔いです(笑)
だから男性のみなさん、彼女から別れを告げてきた場合は、よっぽど今までと流れを変えるような覚悟ができない限り、ジ・エンドだと思ってください^^;

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あたしはよく女友達から「どうして元彼とそうやって友達になれるの?」と秘訣を問われたことが何度かあります。
そんなに元彼と友達になれるのって珍しいコトなのかしら?

秘訣なんかありません。
ただ、お互い愛し抜き、関係を続けていけるよう努力をし、それでもなお恋人でいる状態が二人にふさわしくないと結論を出して、
握手してお別れができた相手とのみ、新しい関係が生まれている……ただそれだけなのです。

いくらあたしだって、別れた彼氏全部が友達になったワケじゃありません。
相手からフラれた時は、やっぱり気持ちの整理はなかなかできません。
だけど、悔しさというマイナスのエネルギーはできるだけ持たないように、できるだけ未来だけを見て、残った気持ちは「祈り」に昇華させるのです。

彼とお別れしたことは正しかったのだと。
彼が幸せになってくれるようにと。

自分に言い聞かせているだけなのかもしれません。
毎晩、泣くのをやめるために、呪文のように心の中で唱え続けるのです。

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後始末をきちんとしたら、次の恋へスタンバイ。
自分にも進むべき道が訪れるようにと、あたしはまた祈るのです。

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