【愛生きバックナンバー】匂い立つ色気

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メルマガ『愛がなきゃ生きていけない』掲載のコラムです。
vol.18(2003.4.19配信)

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当時の文章は稚拙で恥ずかしい!
そう思える程度には、文章力がついたのでしょうね、たぶん(笑)

わかりやすくお色気ムンムンな時期の女って、多かれ少なかれ(性的に)フラストレーションが溜まっている可能性が高いなーというのが今の持論。
恋愛をまったくしていない女はセクシーとは無縁だし、性的に満たされている幸せな女は、セクシーな中にもヘルシー感が漂うんですよ。
上の2つに該当しない「恋をしているけど『何か』が満たされていない」状態が、最もフェロモン出まくっているような。

匂い立つ色気

あなたは自分をセクシーだと思いますか?
女性に限ったコトじゃありません。男だってセクシーさは魅力のひとつ。

あたしは「セクシーだね」と言われるのが、一番のホメ言葉だと思っています。
「キレイ」も「可愛い」も客観的な評価な気がするけど、色気というのは、その相手にアンテナ立てていなければ感じない「雰囲気」。
その証拠に……同性に対してはあまり使わない言葉でしょ?

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「どうしたら色っぽくなれるの?」
ハタチくらいのまだお尻の青い頃、あたしはセクシーになりたくて、試行錯誤していました。
当時のあたしは、派手で露出の多い服を着て、にわかセクシーさを気取っていました。
六本木や歌舞伎町を歩けば「お勤めご苦労様」「どこの店?」なんて、キャバ嬢か風俗嬢か、と誤解されてるほど。
合コンでは注目されても、次につながるような出会いは芽生えず。
寄ってくる男は、下心いっぱいのアソビ系ばかり。

安っぽく見られるコトにいい加減イヤ気がさした頃。
当時付き合いはじめた彼氏から「Vネック・ミニスカート禁止令」(要は他の男に肌をむやみに見せるなというコト)を出されたのがきっかけで、カジュアルなジーンズ路線に転向しました。

するとどうでしょう。
いやらしい視線が減ったのはもちろん、自分では色気ないな~と思っていたのに「健康的なセクシーさ」だと、周囲からは意外にも好評だったのです。
だけど不思議なコトに、その彼と別れてから、セクシー評価もなくなりました。

……なぜ?

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後に、女友達の変化を客観的に見ることで、その謎は解けました。

その友人は一見コンサバOL風なのですが、一時期不倫の恋にハマっていました。
清楚なイメージだった彼女が、その時ばかりは、オンナのあたしから見ても、とてつもなく「セクシー」だったのです。
しかし、恋愛に終止符を打ちフリーな状態になったら、姿格好は変化ないのに、以前感じていたセクシーさはどこかへ消えてしまいました。

そうです。服装なんかじゃないのです。
匂い立つ色気は、恋愛をしている時、オーラのような、見えない雰囲気となって現れているのです。
しぐさひとつにしても女らしさが漂い、いいSEXをしているから、ホルモンバランスも整って、お肌もツヤツヤ。
彼氏のために美しくなろうとする日々の緊張感も手伝って、色気が生まれるのです。
なぜかそんな時は、彼氏がいても逆にモテちゃって困ったりするんですよね。苦笑

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外見だけがんばってたハタチのあたしは、下品なセクシーさだから、下品な男しか寄ってこなかったのです。
恋愛だって、テキトーな相手とただ付き合ってる状態ならば、きっとセクシーには変貌しないでしょう。

本気の恋愛。相思相愛の幸せだけじゃないのです。
愛されたいと渇望するような、身を焦がす大恋愛なら、それは辛くても自分を大きく変化させます。
だから片思いだっていいのです。

変な具体例ですが、タレントのセクシーな写真って、皆笑顔じゃないですよね?
もの悲しそうな、何かを訴えているような、もしくは挑戦的な目線。
演技じゃなくそんな表情を、恋をするヒトはきっと無意識に魅せているのです。

男のセクシーさも同じじゃないかしら?
例えば不倫をしている妻子持ちの男って、何か哀愁のようなセクシーさが漂います。
(決していいコトではないですけどね)

だからセクシーな男を見ると、
「このヒトはどんな恋愛をしているのかしら?」
という意味で、あたしは興味が沸いてしまいます……♪

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「幸せな恋愛」は、愛される自信がそのヒトを魅力的にします。
だけど、気が緩んで「シアワセ太り」なんて副産物があったりもします。
それに対し「切ない恋愛」は、そこはかとない色気を醸し出します。

前述のあたしの恋愛も、実はセカンドに身を置いた切ないモノでした。
セクシーさと幸せは、もしかしたら共存できないモノなのかしら……?

極論ですが「この恋愛を失ったら、あたしは生きていけないかもしれない」そんな感情の揺さぶりは、恋愛でしかもたらされないような気がします。
インスタントな恋愛なんかでむやみに数をこなすよりも「これが最後の男」であるように願う恋愛だけを、大事に育てていきたいですね。

今のあたしは、日々熱い想いを胸に抱えています。
だから、ジーンズ姿でも「セクシーだ」って言われます。
でもでも、決して幸せじゃないワケではありませんよ(笑)

何を幸せだと思うかは自分次第。
切なさにココロを振りまわされず、恋愛以外にも日々の幸せに気づく余裕。
それが、セクシーと幸せが共存した「オトナのオンナ」ならではの魅力なのです♪

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