【愛生きバックナンバー】彼女は誰に負けたのか

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メルマガ『愛がなきゃ生きていけない』掲載のコラムです。
vol.23(2003.5.25配信)

ひとりの男に対しふたりの女がいた場合、本来ならば、その男がどちらかの女を選ぶのがシンプルな結末なのですが、実際はA子ちゃんのように「女同士で勝負する」ケースも。

不倫やセカンドといった「女がふたり」な関係に甘んじてしまったことも過去にはありますが、今は自分をそんな安いポジションに置くような男は許せません。
あたしひとりを選べないような男なんて、こっちから願い下げよ!w

彼女は誰に負けたのか

好きになって結ばれた男が実は妻帯者だった……あなたならどうしますか?

今回はA子ちゃん(仮名)のお話を。

彼女は、たいへん真面目で折り目正しいコでした。
当然ながら、倫理にはずれた恋愛など考えられません。
だけど意に反して、A子ちゃんは不倫の恋に溺れる羽目に……。

* * * * * * * *

A子ちゃんが彼氏の結婚話を知ったのは、付き合ってから1年後でした。
自分とつき合っている最中に他の女とこっそり結婚し、なんと子供まで産まれていたのです。

だけどそれを知った頃にはもう、引き返すことができないほど、彼女は彼を愛していました。

不倫をする自分自身をも許せないA子ちゃん。
「罪のない子供のコトを考えたら、あたしは諦めるべきだ」
彼女は自分を責めながらも、諦められない感情に葛藤していました。

そして、離婚すると言いながら展開の見られない彼氏の言い訳を理解しようと思いつつも、見えない「家庭」への嫉妬や不安が徐々に大きくなっていき、A子ちゃんの心は少しずつ壊れていきました。

友人の助けもあって、おかしくなっているコトを自覚した彼女は、ようやく辛い恋愛に終止符を打つ決意をしました。

* * * * * * * *

話はここで終わりませんでした。

そもそも奥さんの方は、A子ちゃんとの二股に気づいていながら、妊娠をきっかけに結婚したのでした。
そして結婚後も終わらないA子ちゃんと夫との関係も、全てわかっていました。

ちょうど別れを決意した頃、奥さんはA子ちゃんを呼び出し、2つの案を提示しました。
1:二人が結婚を望むのなら(奥さんの方が)離婚する
2:夫とA子ちゃんが別れてくれるのなら(A子ちゃんに対し)慰謝料を払う

すでに理性を取り戻していた彼女は、自分が身を引く結論を奥さんに伝えました。
(慰謝料の顛末については不明)

* * * * * * * *

この話を友人に聞き、あたしも友人も奥さんの「捨て身の賭け」に感心しました。
奥さんがA子ちゃんの性質を知っていれば、1の答えを彼女が選ぶ可能性は少ないことはわかっていたはず。
奥さんはそこに望みを託し、A子ちゃんから「別れ」を選ばせるカタチをとったのではないかと。

そう解釈するのはひねくれてますか?

だけど、女同士が話し合った上で結論を出せば、奥さんは今後、A子ちゃんの影に怯えることもなくなります。
夫にも「A子ちゃんが決めたのだから」と諦めさせるコトができます。
仮にそのような画策で直接対決したならば、奥さんのしたたかさや偽善さもうかがえます。

A子ちゃんに慰謝料を請求することだって法的には可能なのに、なぜそうしなかったのか。
あたしはこう考えました。

奥さんがA子ちゃんに対し金銭の要求をしたことが発覚すれば、夫の心は離れてしまうかもしれません。
夫が自分のところに戻ってきたとしても、それでは本末転倒です。
おそらく奥さんは、そこまで計算した上で「決着」をつけたのではないかと。

* * * * * * * *

A子ちゃんは「奥さん」に負けたのではありません。
彼女自身が今まで培ってきた信念に「彼との恋愛を貫くコト」が負けたのです。

本質を変えてまでも、貪欲に愛を求めていくような生き方は、A子ちゃんのポリシーに反するでしょう。
そうやって彼と結婚できたとしても、彼女は幸せになれないような気がします。

* * * * * * * *

「諸悪の根源はこの『夫』では?」と思うヒトも多いかもしれません。

しかしあたしの知る限り、大概の男は簡単には選べないもの。
理性と本音の葛藤以前に「オトコの責任感」という世間体もあるし。
それを優しさととるか、優柔不断と解釈するかはヒトそれぞれですが。

間違いだらけの錯覚だったり、捉え方によってはどれも間違いじゃないのが恋愛。
「正解」がひとつじゃないから悩みが尽きないのだと、あたしはつくづく思いました。

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