【愛生きバックナンバー】オトコの度量・オンナの裁量

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メルマガ『愛がなきゃ生きていけない』掲載のコラムです。
vol.34(2003.8.10配信)

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あまりに昔過ぎて思い出せないのですが、このコラムを書いた当時、もしかしてあたしは「一夜限りの恋」に翻弄されていたのでしょうか。

……だとしたら痛いですね。
メルマガに吐き出して、溜飲を下げるなんて。苦笑

今のあたしは、スマートな恋愛ができることが「大人の流儀」だとは思いません。そんなのは、恋愛ですらない。
恋愛とは、みっともなくても、情けなくても、相手をどうしようもなく好きな状態のこと。辛いくせに涼しく微笑むことができるうちは、まだ本気じゃないのかと。

オトコの度量・オンナの裁量

あたしはつくづく、
「オトコは、寝てみなきゃわからない」
と思います。

カラダの関係を持つ以前の口説きモード。

そんな時のオトコは、自分を2割増くらいに大きく見せようとします。
オンナを喜ばせるためなら、どんな意見にも同意する素振りを見せるし、逆に厳しく接して、頼り甲斐あるところを見せてみたりもします。

そんな浅知恵は、経験を積めばカンタンに見抜けるモノ(笑)
オトナのオンナは、わかっていながら言わせておいてあげるのです。

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オトコの本質は、結ばれた後に表れます。

多かれ少なかれ、お互い接し方に変化はあるもの。

処女じゃあるまいし、カラダを許したからといってオトコにすがるオンナも最低だけど、それまで囁いていた甘い言葉がウソのように、クールになってしまうオトコは論外。

豹変するオトコ。
それは、そもそもの目的が、寝た時点で達成してしまったのでしょう。
オンナをオトしたかっただけで、その先に継続するはずの愛情は幻。
どんなオトコにも、そんな「下半身が支配する恋愛(のようなもの)」があるようです。

アタマではわかっていても、オンナの脳では理解しがたいもの。

寝た後で、それまでの昂ぶりが「下半身愛」だと気づいてしまった場合。
そんな「ちっさいオトコ」に気を許してしまった自分すらも、悔やんでしまいそう。

夢から現実に引き戻す場合でも、自分の行動やその場限りの言葉に責任を持ち、上手にフェイドアウトして欲しいと、オンナのあたしは思います。

ゲームオーバーも優しく。
それこそが、オトナの遊び方。

オトコの度量って、そんなところに表れるのではないかな。

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もしもそんな切ない恋に出会ったとしても、あたしは常に潔くありたいと思います。

好きなら、包み込む。
嫌いなら、去ってゆく。

相手のペースに巻き込まれることなく、常に自分の意思で。

どんな状態でも、愛しているのなら、能動的に愛情を注ぎたい。
背中を向けられても、湿っぽく執着せず、楽しい時間だけを重ねたい。

それが、オンナの裁量ではないかと。

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そうは思っても、なかなか行動は伴わないもの。

傷つきたくないばかりに臆病になって、相手から都合よく流されてしまったり。
些細なコトに感じすぎて、ダメージを受けてしまったり。

オトナの恋愛は、ヒトとしての成熟度が露呈するもの。

もっとあたしもオトナとして、スマートに恋愛を楽しめたらいいのにな……。

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