【戯言】恋愛における「日常」と「非日常」とは

戯言

男女のおつき合いには「日常」的なものと「非日常」的なものがある。
大まかにいうと、こうだ。

日常=ほぼ毎日顔を合わせる、同棲している、自宅デート多し、普段着で会える、すっぴんを見せられる、気取らない、お金がなくても会える、安心感、いないと寂しい

非日常=日にちを決めて会う、デート以外で会う可能性がない、自宅で会うことはない、ばっちりデート服をキメる、化粧はカンペキに、いいとこ見せたい、給料日前は会わない、ときめき(緊張感)、会わなくても平気

平たくいえば、前者は恋人、後者は恋人未満(ボーイフレンド、交際前の途上期)、浮気や不倫といったところだろうか。

恋人以外の関係は、どうしたって生活圏内には入らない。入れるとしたら、それは非日常的な関係から日常的な関係にシフトする(恋人としてのおつき合いに進展する)ことを意味する。

結婚に結びつく恋愛は、日常の中にしかない

厳密にいえば、同じ恋人という関係でも「日常」的になる相手と「非日常」のままになる相手がいる。それはデートの回数やデートコースのみならず、交際の長さや関係の深さや心のオープン具合など、さまざまな要素が絡み合う。

ただひとつだけいえるのは、「日常」に浸透できる恋人でなければ、結婚を意識することはない。気取ったところしか見せあっていないうちは、たとえプロポーズされたとしても、その男との結婚は考えられない。

ただあたしの場合、そもそも恋人に非日常性を求めていないせいか、気取った関係のまま彼氏になった男は皆無だ。もうひとついえば、恋人以外の恋愛関係でも非日常っぽいつき合いをした男はごくわずか。相手が気取ったおつき合いを望んでいる場合はなるべく合わせるが、その手の男に対しては「たまに会う」だけでいいと思ってしまう。だって疲れるし(笑)

3万×1日か、千円×30日か

たとえば月のデート予算が3万円だとしよう(サラリーマンならば、3~5万くらいが妥当よね)。
1回のデートで3万円コースにするとしたら、映画、レストラン、ホテルでお釣りが出るくらい。だとすれば、彼女とは月に1回しかデートできない計算になる。

この場合、レストランやホテルのグレードによっては足りなくもなるし、逆に食事を居酒屋クラスにしてホテルをラブホの休憩にすれば、月2~3回まで増やせる可能性もある。
非日常感を保ちたければ月イチまでとなるが、たくさん会いたいならば、日常に寄せていくことになる。カップルの空気感は、コース次第でおのずと変わってくるだろう。会う回数が増えれば、心の距離も縮まるし。

一緒に住むレベルになると、恋人は日常の中に溶け込んでいく。極端なことをいえば、先の予算も「千円×30日」に割り当てられる(生活費とデート代は別なので、厳密には異なるが)。

あたしにとって心地よいのは「一緒に住む」関係だが、恋人になったからといって、必ずしも同棲がベストになるとは限らない。
外で毎日会うのと、同じ部屋に帰るのは全然違う。前者は病気等で会いたくない日はパスできるが、後者は死亡フラグでぐちゃぐちゃになった「史上最低にイケてない自分」も見られてしまう。なんなら看病もさせる。

さらけ出す部分が増えるほど、男と女としての色気が目減りするのは否めない。
だが、どこまで家族同然の関係になろうとも、ほんのちょっとくらいは色気の部分を残しておきたい。

何に萌えるかは個人差あるが、そういう意味では「非日常感に萌える」タイプの男とは、一緒に暮らした時点で恋人としては終わってしまうかもしれない。同棲するならば、殿方には、一緒に住まなきゃ目にすることのない「寝てる彼女の無防備に露出した腹」や「ノーブラの部屋着から浮き出る乳首」に萌えるスキルを磨いていただきたい。

セックスにおける「日常」と「非日常」とは

セックスにも「日常」と「非日常」があるとあたしは思う。

非日常というのは、どちらかの自宅以外での営み(ホテル含む)、アブノーマルなプレイ……など。
対して日常は、どちらかの自宅のベッドでの営み、ノーマルな体位……などを指す。
「自宅のベッド以外の場所」がどちらに属するのかは微妙だが、それがデフォルトでなければ「非日常」かな……?

先のデートコースや頻度同様、非日常を好む相手と日常的なセックスへとシフトするときは、つまり関係性が日常へとシフトすることを意味する。
たまのセックスならば、前戯にたっぷり時間もかけるだろうが、日常ともなれば前戯もそこそこ挿入メイン、フィニッシュまでトータル20分以内で充分だ。

日常的になるほど、セックスの意味も軽くなる。非日常ならば、性欲も愛情の交歓も「まとめて放出!」になるのだろうが、日常ともなれば、フラグが立てば(勃てば)即座にIN!くらいのノリでいい。「セックスのある日常」とは、そんなものだ。

巷のセックスレスになる原因のひとつは「フルコースでなきゃいけない」という思い込みではないだろうか。
セックスは食事と同じ。レストランが非日常ならば、日常は家ごはん。回数も頻繁だからこそ、毎回1時間もかけるような非日常セックスを求めたら、するのが面倒になってしまうかもしれない。

非日常⇒日常へとシフトしたからといって、非日常的な楽しみを失うわけではない。
たまの週末や記念日はちょっと贅沢なデートをしたっていいし、ノープランな週末ならば、じっくり愛撫に時間をかけたっていい。それこそ自宅でもバスルームやキッチン等、ベッド以外のあらゆるスポットで交わえば、非日常感で萌えるに違いない(笑)

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