料理男子への憧れと現実

戯言

さっき友達と話してて、ふと気がついたことを。

あたしはこれまで「料理をする男」と暮らしたことがありません。
歴代彼氏のうち「料理も一応できる」レベルの男は何人かいましたが、彼らにとって料理は家事ではなく趣味なので、気まぐれに数回作ってはくれるものの、日常的に分担したことは皆無。最初のダンナに至っては、インスタントラーメン以上の料理はできないほど「男子厨房に入らず」な人でした。おかげであたしの下手な料理も毎回喜んで食べてくれましたが(笑)

「家事のできる男」は何人かいました。しかし、あたしは絶対に洗濯だけは譲りませんでした(下着を男に洗わせたくない)。
掃除においては、担当を決めないと必然的に「汚れが気になる」側がやる羽目になるので、結局いつもあたしがやってしまう図式。
仕事量は同じくらい(もしくはあたしの方が忙しい)生活だったのに、家事分担が成立したことはありません。

パートナーを躾けることが下手だからそうなってしまうのか。あるいは自らやってしまうため、相手が図に乗って甘えていたのか。あるいは両方なのか。原因はイマイチわかりません。
ただ、中には週末だけウチに滞在する半同棲でも、溜まった家事を甲斐甲斐しくやってくれた男もいたんですよね。あたしは相手の部屋を一度も掃除したことなかったのに(笑)

今後(寝たきり病人にでもならない限り)一生仕事を続けるつもりのあたしにとって、誰かと一緒に暮らすことになった場合、家事の分担は避けられない問題です。
まー洗濯は好きだし、むやみに散らかす人じゃなければ、掃除もあたしがやるのはやぶさかではありません。料理だって忙しければ外食でもいいんです。

だけどやっぱり「夫がゴハン作ってくれる」生活には憧れます。
あたしもそれなりにはできますが、料理だけは好きでも得意でもないんですよね。時間がなければ真っ先に手抜きする代表格。
ご馳走じゃなくっていいんです。理想は、ふたりで晩酌しながら一緒につまみを作るような時間♡

いい歳こいて、理想論に縛られたら婚期を逃すこともわかっています。
こんな妄想も、リアルに候補者が現れれば「好きになった人が理想」と一変しちゃうのが女という生き物(笑)だから、これまで違うタイプの男でも問題なく暮らせたのです。

あたしが子供の頃、家事は母親と住み込みのお手伝いさんがやっていました。
(お手伝いさんが嫁いだ後、一時期は母親が全部やっていましたが、その後掃除や洗濯は娘達と分担)
しかし娘達が嫁いでから、それまで全く家事をやらなかった父は、ごみ捨てから風呂掃除から買い出しから洗い物まで、甲斐甲斐しく手伝うように豹変しました。

「母親が先に亡くなったら、父は自分の面倒を見れないのでは?」という不安はおかげで払拭されました。
そして思ったんです。
男が家事をやるかやらないかは、時間や役割といったことより「相手を思いやる」愛情なのではないかと。
(父が家事をやるようになったのは、母が一時期足を悪くしたのがきっかけ)

大事なのは、家事を分担できるかではなく、家族を思いやる愛情があるかどうか。
それさえ信じられるなら、あとはしっかり働いてくれさえすれば充分な気がします。

まー信頼関係も年輪ありきなので、簡単ではないんですけどね……w

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