【愛生きバックナンバー】手作りモノって嬉しい?

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メルマガ『愛がなきゃ生きていけない』掲載のコラムです。
vol.8(2003.2.7配信)

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手作りのプレゼントは(時間的にもクオリティー的にも)やらなくなりましたが、例外的に「手料理」だけはやりますね。ってそれはプレゼントじゃないか(笑)
でも「自分の作ったものを提供する」喜びとしては、手料理も似たような感覚ではないかと。
食べて「美味しい」と言ってもらえたら、やっぱり嬉しいし。

今年のバレンタインは、久しぶりに腕をふるうかな♡
料理全般は得意じゃないけど、お菓子作りは好きなんですよ。高校時代は家庭部で毎週いろんなお菓子を作ってたくらい。
(まーその部活を選んだのは「学園祭で来場男子から一番モテるブースに居られる」という、実に男好きな理由だったんですがw)

手作りモノって嬉しい?

バレンタインにちなんで、今回は手作りの贈り物について思うことを。

手作りアイテムは最も気持ちのこめられたプレゼントですね。
ただ、受け取る方の気持ちと一致してないと、それはそれは重いモノになるようです。
作る過程に込められた愛情がまるで「呪い」のように感じるのかもしれません(苦笑)

* * * * * * * *

恥ずかしながら、生まれて初めての彼氏へのプレゼントは「手編みのマフラー」でした。
しかもイニシャル入り(恥)

所詮中学生、ヒマは持て余すほどあるし、少女マンガから得る情報は、
「やっぱり愛情のこもったプレゼントは手作り♪」
ハッピーエンドのストーリーと自分をだぶらせつつ、慣れない手つきで編んだものです。

幸い相手もまだ純情な高校生だったので、とても喜んでもらえました。
彼の誕生日が11月下旬だったこともあり、バースデー・クリスマス・バレンタイン、と冬場は試験勉強どころではない忙しさでした(爆)

もちろん?手作りチョコにも挑戦(溶かしてまた固めるだけなんですけどね^^;)。
そして喜んでもらえると張り切っちゃうのが人間の性。
その後、セーターやケーキへと、手作りアイテムはレベルアップしていきました。

成人するまで7年もの間、縁のあった彼でしたが、後に昔自分のあげた手作りアイテムを客観視できるようになったら、下手な編み目などがとても恥ずかしくなり、別れる時に全部彼の部屋から回収しちゃいました(苦笑)

今思えば、あたしの手芸と料理のテクが向上したのは彼が喜んでもらってくれたおかげ。
そんなあたしの成長に一役買った、当時の彼に感謝します(笑)

* * * * * * * *

手作りのプレゼントは、それ以来したことがありません。
それでも、彼氏のリクエストとなれば、手料理やカーテン(!)なども作ったりします。

そんな実用中心で重たくないモノはいいのです。
ただ、あえてプレゼントとして何か作るのは、今は照れくさくなっちゃいました。
「いいトシこいて、少女趣味だな」
とか思われたら恥ずかしいなぁ、と先回りして考えちゃうのは自意識過剰でしょうか?

前述の「重い」というエピソードを男友達に聞いたのも影響しています。
そんな風に思われる可能性があるのなら、忙しい時間を割くのは無駄というもの。
買った方が質もいいし、値段だってたいして違いないのです。

だからといって「合理主義=冷めた愛情」というワケではありません。
仕事をしたり、少しでも美しくなれるよう全身のお手入れをしたり、内面を磨くためにカルチャースクールに通ったり。オトナの女性はそれほどヒマじゃないのです(笑)

手編みのセーターもいいけれど、傍に寄りそう彼女が、より魅力的になるための努力に時間を使っている方が、よっぽど愛しいでしょ?

確かに、気持ちを伝えるのがせいいっぱいだった十代のような純粋な気持ちは、残念ながら失ってしまったかもしれません。
その代わり、モノに込める愛情が全てではなく、カタチのない愛情をそっと育むようなテクニックを身につけている……それこそが「大人のオンナ」の魅力だとあたしは思うのです。

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