足枷になっている過去を昇華させる方法(島田佳奈の場合)

戯言

誰しも年輪を重ねるほど「過去」が蓄積されてゆきます。
知恵や知見に繋がる過去は増えたほうがいいですが、トラウマになっている過去は、できるだけ昇華させたほうがいいに決まってます。

脳天気なあたしにも、トラウマ化してしまった過去はあります。
自覚している(顕在化した)ものについて、あたしは「あえて同じことを繰り返す」という荒療治を試みることがあります。「同じことをしても同じ結果になるとは限らない」という経験をすれば、過去のトラウマは解消できるから。
たとえば、悲しい別れをした男と行ったデートスポットなんかは、次の男に「思い出の上書き」してもらいます。事前に告げるかは別として(笑)

あたしがやたらと引越ばかりしてきたのも「過去を早く昇華させる」事由であったことが少なくありません。生活環境をリフレッシュするのは、過去を忘れるために最も簡単で効果のある方法です。
捨てたい過去かはともかく「思い出すと気分が滅入る」なら、一刻も早く思い出さないようにしちゃったほうが、精神衛生上いいですから。そのための出費は、浪費ではなく“投資”です!

昔の幸せに浸るのも、昔のトラウマに縛られるのも、前へと進みたい自分にとっては弊害でしかありません。
時間は常に一方通行。前に進むしかないならば、できるだけ足枷はなくしたいもの。

どんなに消し去ろうとも、完全に忘れることは困難です。しかし時間の経過とともに、いつかは「そんなこともあったなぁ」と笑える日はやってきます。
かといって、想い出が昇華されるまで何もせず、時間が経つのを待つのは性に合いません。その間の空白だって、人生の何分の一かに当たる大切な時間だから。

恋愛に限らず、失敗などの経験も、人生にとっては足枷になりがちです。
「また失敗したらどうしよう」と思うあまり慎重になってしまったり、再度チャレンジできないほど臆病になってしまったら、人生の充実は大きく減少してしまうことでしょう。
「次はきっと大丈夫」「AがダメならBもあるさ」とポジティブに考えられればいいですが、心のコントロールは落ち込むほど難しくなります。

そんな時あたしは「人生の残り時間」について考えます。

もう若くないからこそ、元気に何でもチャレンジできる時間には限りがあります。気力がいくらあっても体力が追いつかなかったり、年齢に比例して病に侵される確率が上がることを考えたら、動けるうちに動かなければ、きっと後悔するはず。

残念なことに、年々あたしは臆病になってきました。無謀なことができないくらい大人になってしまったのは、あまり嬉しいことではありません。
捨てるものが何もない、怖いもの知らずだった自分から、守るべきもののある、リスクヘッジまで考える自分へと変化したのは、蓄積された過去の賜物ともいえますが「そこまで恐れなくてもいいのでは?」と自問自答することもしばしば。

本当は、いつだって捨て身になれるはず。ちっぽけなあたしの人生なんて、誰かを楽しませるためのオモチャにでもなれれば充分。
使命とか宇宙の真理とか、大層な考えなど微塵もありません。
それでもせめて、自分のことくらいはずっと幸せでいさせてあげようと思うのです。いつでもゴキゲンなあたしでいれば、きっと周囲も楽しくなる……というのがあたしの持論。

過去に囚われることは、人生にとってマイナスでしかありません。
どんなに悪いことも悲しい出来事も「あれがあったから今がある」と悟り、過去の自分に足を引っ張られることなく前へと進みたい。

最近、まだ足枷がいくつか残っていたことに気づいたので、今は一刻も早く昇華すべく策を練っています。笑

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