【愛生きバックナンバー】キスの魔法

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メルマガ『愛がなきゃ生きていけない』掲載のコラムです。
vol.29(2003.7.5月配信)

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……15年前のあたしは、欲求不満だったのでしょうか。
女が読む分にはなんとも思わないかもしれないけど、男が読んだら微妙な感覚になりますよね(笑)

あまり昔のこと過ぎて記憶が曖昧ですが、あたしのことだから、おそらく当時「キスしたいオトコ」がいたのでしょう。
それが誰だったのか、その後の顛末はどうだったのか、サッパリ思い出せないほど「どうでもいい相手」だったのは確かですがw

キスの魔法

あたしはキスが好きです。
もちろん外国の挨拶程度じゃなく、もっとセクシーな意味で。

男性は、キスを「SEXの導入部」のように捉えると聞いたことがありますが、女性は全般的に「別物」だと考えているのではないでしょうか?

どこかで読んだのですが、風俗嬢はいわゆる本番行為を仕事にしていても、客とキスはできないとか。
これは、女性がキスを神聖的に考えているコトを如実に表している気がします。

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あたしも、キスは好きなオトコとしかできません。あたりまえか(笑)
だけど前述の風俗嬢の発言と異なるのは「キス<SEX」という価値観。

「SEXできる男」と、キスができないのは考えられません。
(仕事でSEXしてるワケじゃないから、当然といえば当然ですが)
だけど、いくら好きでキスができても「寝たくないオトコ」は確かにいます。

これは自分でも理由を明確にはできないのだけど、過去遭遇しました。
ドキドキもするし、キスをしたりハグされたりするのは嬉しい。
だけど……寝たくはないのです。

自分のハダカを見せるのは抵抗ないけど、相手のパンツの中は知りたくない。
ケモノになっている状態なんて見たくない。

フクザツな女心は当然ながら相手にも理解されず、両思いになりながらも恋人に昇格することなく、そのオトコとは友達に戻りました。

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「オトコとオンナが二人で飲むお酒」とキスは、とても近い気がします。
だからあたしは「オトコと二人で飲む」というシチュエーションは、相手を見極めるよう気をつけています。

「酔ったイキオイでキスしちゃってもいいか」
「いくら酔っても、あたしをオンナとして見るなんてありえない」

そのいずれかであればOK。
NGだと思うオトコに飲みに誘われた場合は、酒じゃなくゴハンにするとか、複数で「飲み会」になるように仕向けます(笑)

逆に、OKなオトコ(前者のほう)と二人でお酒を飲む時は、どこか心の中で「帰り際のキス」を期待することもあります。
それが一度もキスをしたことがない相手だとしても。

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お酒からキスに誘導するのは簡単。

相手と違う飲み物を頼み、自分が飲んでから、
「あ、コレ美味しい」と、呟く。
相手もまんざらでもない感情ならば、必ず一口欲しがります。

おつまみが最後の一口だけ残っていて、お互い遠慮している状態なら、自分の箸で取って「はい」と、餌付けするように食べさせる。
ポテトなんかをつまんで食べ、その指を舐めながら、目を合わせる。

間接キスや、唇そのものを意識した瞬間から、相手はチャンスを伺うような言動や仕草を返してきます。

そんなオトコを惑わせるようなテクニック。
昔は無意識でそれをやって、オトコを誤解させてしまったこともありますが、今は戦略として活かせるオンナになってしまいました。

酔ってキスをするのは好きだけど、酔って寝るのは好きではありません。
彼氏なら別だけど、初めてSEXに持ちこまれる場面で酔っていると、
「魔が差しただけなのでは?」
という疑惑が生まれてしまうから。

そもそも、シラフじゃあたしを口説けないような度胸のないオトコなんかに、カラダを預けるつもりはありません(笑)

そう考えると、やはりキスとSEXは別物、なのかな。

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キスにも相性や好みってあるような気がします。

あたしは長い時間、キスを楽しむようなオトコが好きです。
10分くらい、唇を付けたり離したり、吸ったり、舐めたり。
途中息苦しくなって、二人でクスクス笑いながら、またキスの続き。

そんなキスをしたいと思っても、たいがいのオトコは、唇が下へ降りていっちゃう。
はやる気持ちを抑えつつキスを楽しめる「オトコの余裕」が、あたしは好きなのかもしれません。

愛情がたくさん伝わるキスをされると、あたしの中心にスイッチが入ります。
キスがSEXの導入部だとしたら……そんなキスで魔法をかけて。

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