【愛生きバックナンバー】愛人体質

バックナンバー

メルマガ『愛がなきゃ生きていけない』掲載のコラムです。
vol.32(2003.7.26配信)

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今思えば、「愛人体質」と指摘したオトコ(既婚者)は、あたしを「愛人」にしたかったのかもしれません。
残念ながらそういう目で見てなかったので、華麗にスルーしちゃいましたがw

内面の意識は、外見にもにじみ出るもの。
当時のあたしは結婚への憧れが微弱だったせいか、むしろ結婚を念頭に置かない恋愛ができる男をわざわざ選んでいたように思います。
つまりは「原因と結果の法則」だったわけで。

顕在意識は望まずとも、本音(潜在意識)はどこかに漏れ出ていて、ふさわしい相手を引き合わせてしまうんですよ、きっとw

愛人体質

あたしは「愛人体質」だと指摘されたコトがあります。

「どういう意味?」とその言葉を発した男友達に、あたしは尋ねました。

「好きなオトコを許しすぎて、都合のいいように扱われてる」

そんな自覚なかった当時、その言葉の持つ響きはかなりショックでした。
まだまだ結婚して奥さんになるのが夢だったあたしは、まるで未来が閉ざされたような、悲しい気分になりました。

だけど後になって、自分でもそんな気がしました。

当時あたしは、セカンドの立場として彼氏と付き合っていました。
もちろんその恋愛の最中は、彼にとって自分が一番だと信じていたのだけど、結果として、あたしと別れた後にもう一人の彼女と結婚した事実や、後に客観視できるようになってから気づいた彼の態度からは、紛れもなく「セカンド」として扱われていたんだと気づきました(苦笑)

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愛人とセカンドは類義語です。

相手が妻帯者であるにも関わらず、その彼女という特殊な存在が「愛人」。
相手が独身でも、特定の彼女とは別に、彼女になる存在が「セカンド」。

愛人の場合は立場がはっきりしているけど、セカンドというのは曖昧です。
場合によってはファーストの位置と逆転がありえますからね。

他の男友達に聞いた「本命(ファースト)とセカンドへのオトコが接する態度の違い」。

本命には、セカンドの存在など間違ってもバレないよう細心の注意を払います。
セカンドには逆に、本命の存在を認知させ、秘密の共有(共犯意識?)で「お前が一番」のような親近感を抱かせます。

どうです?
経験者の方、当たってるような気がしません?

この本命を「妻」に、セカンドを「愛人」に置き換えれば、結婚してもオトコの心理が取る行動は一緒ってことですね(笑)

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あたしが「愛人体質」だと思うのは、それまで付き合ってきた彼氏が、浮気しようと二股かけられようと、あたしに対して変わりない愛情を向けてさえいれば、つい許してしまうこと。

それは、他のオトコへの愛情とあたしへの愛情を別物に捉えるからです。
他のオトコがいようといまいと、あたしへの愛情が減少してしまった時が潮時。

前述の彼氏には、同棲している彼女がいました。
それなのに、3年半も愛し合ってしまった愚かなあたし。
だけど、順位が入れ替わったような時期もあったし、当時あたしは幸せだったから、後悔はしてません。

その後、結婚をして終止符を打った(いわゆるバツイチ)あたしは、結婚が恋愛のゴールには思えなくなりました。
その経験は、「愛人体質」に拍車をかけたかもしれません(苦笑)

[vol.5]で綴った家庭あるオトコと恋愛していた時は、まさに愛人のような状態になりかけていました。
たけどあたしは、順位を入れ替えたいとは思っていませんでした。
逆に夢物語だからこそ、再び結婚という言葉が甘美な響きに聞こえて、それは恋愛のエッセンスに一役買っていました(笑)

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オトコの愛情のかける比重やカタチの違いもわかるようになった昨今、愛するオトコにだけは「愛人」として括られたくないなって思います。

古代も現代も、オトコが生涯を共にしようとする唯一の女に向ける愛情は、例えば経済的に養ったり、自分の子供を産ませたりする行動に現れます。それはある意味、オトコとしての「本能」です。

生活の自由を奪われ、金銭的リスクを伴ってでも失いたくない存在。
そう思わせられるオンナは「本妻体質」とでも言えばいいかしら?(笑)

あたしにも、そんな風に愛してくれたオトコは、過去何人かいました。
つまり「本妻体質」なあたしも、きっといるのです。

だけど皮肉にも、誰とも生涯を共にしようとは思えませんでした。

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もしかしたら「体質」なんてタイプ分けできるようなモノじゃないのかもしれません。
惚れた相手によって、そのオトコに一番愛されたいと思うが故に、柔軟に発想を変化させ、変幻自在に振舞うオンナ……それが「あたし」なのかもしれません。

決して自分を見失っているとは思いません。
「あなたの色に染まる」ワケでもありません。

ただ真摯に惚れたオトコだけを見つめ、1ミリでも多く、あなたの心を占有したいだけなのです。

オンナなんて皆、そんな生き物なのかもしれないよ……。

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