【愛生きバックナンバー】キレイなお別れ

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メルマガ『愛がなきゃ生きていけない』掲載のコラムです。
vol.16(2003.4.5配信)

その後、事実婚の相手(元ダリン)と別れの予感が出てきた際、あたしは(自分史上最長の交際記録を更新中だったこともあり)「続ける」ことの意義を見出したくて「どうしようもなくなる」まで引っ張ることにチャレンジしました。
結果、笑ってお別れどころか別れの挨拶もせず(できず)、相手の不在中に引っ越すという顛末に。

もはや二度と会うことはないでしょう。
元ダリンの性格的に「自分の人生にそんな人は存在しなかった」くらい消し去っているかと。

……と思いきや、別れてしばらく経った頃(当時委託していた仕事関連のことで)業務メールが届き、一応「過去ログ」程度には残してくれていたことが判明。
どれほど長く一緒にいようと事実婚は戸籍に残らないけど、仕事と恋愛は別なので、ギリギリそこだけは残っていて助かりました。半ば諦めていただけに(笑)

そんな後味の悪い別れ方を経験したことで、今は再び「キレイなお別れ」がベストだと思う次第。
まー相手によってはズルズル「別れたんだか別れていないんだか」という展開になりかねないので、一線引く意志の強さも必要ですが。

キレイなお別れ

あたしは、最後に握手をして円満にお別れするような「キレイなお別れ」が好きです。
でもそれには反論が多いみたいですね。
「そんなキレイごとで済ませてしまっては、未練や鬱憤が残るのでは?」
「キライになった相手にそんな気を使う必要ないんじゃないか?」
異論も一理あるとは思います。

だけど、あたしの「お別れ」は、ちょっと違うのです。

* * * * * * * *

恋人同士には、悲しいけれどいつかは「お別れ」する日がやってきます。
どちらかがこの世からいなくなってしまうか、結婚してカタチを変える以外、結末は「お別れ」しかないのです。
愛し合う二人は、出会った日からずっと「その日」をなるべくなら先延ばしにできるように、よい関係を築いていくモノなのです。

恋愛を重ねていくと、だんだんと「お別れ」のタイミングが掴めてきます。
最初は、心の片隅に芽生える「別れの予感」との遭遇。
それは何とかして打ち消そうと思います。
ここでもう歯車が噛み合わなくなってしまったら仕方がないけれど。
憎んだりするほどの時間すら経過していないから、キレイなお別れも簡単です。
傷口だってすぐに埋まり、立ち直るのも早い。
……想い出から葬り去るのも。

何年か一緒の時間を過ごし、何度も危機を乗り越えても、同じ道を歩むコトができなくなってしまったら、お別れの日はやってきます。
長い付き合いの間、もう何度も別れのシミュレーションもしているので、
「いよいよ潮時かなぁ」
そんな言葉が脳裏に浮かびます。
こうすればまだやり直せる、という方法もわかっているのだけど、実行に移すには、自分または相手に不本意な負担をかけるコトも予想できてしまうのです。
お互いの人柄をよく理解しているからこそ、もう先へ進むコトができないと察し、そうなるとあたしは、いつどうやって「お別れ」の儀式を行うか考えます。

どちらかが忙しい時期や、あまりに相手が無邪気にこっちの思惑を感じとっていないようであれば、すぐには切り出さず、伏線をちょっとずつ匂わせます。
この時点で相手が慌てて話し合いに持ちこむようであれば、お別れは延期(笑)
まだ向き合えるのなら、歩み寄るコトができるから。
でもそっけない態度や冷めた対応をするようであれば、向こうも覚悟を始めたのだと判断します。

たいがいの男は、自分から別れを切り出しません。ずるいなぁ(苦笑)
自分が悪者になりたくないのか、優柔不断なのか、あるいはキープしておこうという魂胆なのか……グレーゾーンを好む男は、ホントに多いと思います。

あたしはグレーゾーンをあまり好みません。
グレーならグレーで、それがライトグレーなのか、チャコールグレーなのか、とにかく何かはっきりした状態でないと、どうもお尻が落ちつかないのです(笑)

* * * * * * * *

過去、ほとんどの「お別れ」はあたしから切り出しました。
そのタイミングは……
「もう何を言っても彼には届かない」
と、思った時。

言い尽くしたあげくなので、あたしにはもう言い残すことはないのです。
すでに罵倒も疲れるほどしているのです。
どうやっても続けるコトがお互いにとってプラスにならないのなら、未練も残りません。
これ以上、向き合ってくれない相手と一緒にいても、嫌いになるだけだから。
そんな状態は、すでに「恋人」とは言えないから。
嫌いになりたくない。
そのあたりの「好き」がまだほんのり残っている状態が、あたしのタイミング。

笑って、握手して、お別れ。
最後ともなると、想い出話に盛り上がったりして、そんな会話をする最中の彼の物悲しいような笑顔を見ると、一瞬全てを取り消してしまいたくなります。
わかっているくせに、まだやりなおせるんじゃないか、って錯覚します。
まだ決して消化していない彼への愛情が、胸を締め付けます。

だけど。
笑って、握手して、お別れ。
これは永遠のお別れじゃないの。単に「恋人」という契約を解消するだけ。
そう自分に言い聞かせて、涙は見せないようにします。
笑ってお別れできれば、次に逢った時に、笑って挨拶ができるのです。
そこから新しい二人だけの関係が生まれるコトだってあるのです。

広い地球で偶然出会い、これほど仲良くなるくらい縁があったのだから。
いつかの再会を楽しみにして、今はお別れ。
オトナ同士の恋愛は、そうやってキレイに終わりにするのがいい。

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